クレジットカードを作るとき、国際ブランドをどれにするか迷いませんか?VISA/JCB/MasterCardなどクレジットカード国際ブランドのそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。クレジットカードを作る際に参考にしてください。
この記事の目次
国際ブランドとは?
国際ブランドというワードはあまり耳にしないと思います。クレジットカードは、数種類の国際的な決済ネットワークがあります。カードを使うときの通信やセキュリティ、与信の確認などを行う際に利用されます。
例えばネットでクレジットカードを使った時に照会中と表示されたりしませんか?お店でも決済端末に暗証番号を入力すると通信中など表示されます。この時、決済ネットワークを使って、ちゃんと使えるクレジットカードかをチェックしています。
もっと簡単に解説すると、国際ブランドとクレジットカードはキャリア(au/ソフトバンク/ドコモ)とスマホと同じイメージです。同じiPhoneにもauやソフトバンクなど回線を選ぶことができますよね。同じクレジットカードでも国際ブランドを選ぶことができます。国際ブランドがキャリア(au/ソフトバンク/ドコモ)でクレジットカードがiPhoneとイメージしてください。
国際ブランドの種類
主要国際ブランドは7つです。
国際ブランド
- VISA(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- 銀聯(ぎんれん、UnionPay)
- AmericanExpress(アメリカンエキスプレス※アメックス)
- Diners Club(ダイナースクラブ)
- Discover(ディスカバー)
日本でよく見るのは、JCB、VISA、MasterCard、アメックスです。基本的にはこの4つから選ぶことになります。
すべての中から選べるわけではなく、クレジットカードによって、選べる国際ブランドが異なります。
NILSON REPORT(2015年)によると、世界一のシェアを誇るのはVISAとなっています。(取引件数)
- VISA:56%
- Mastercard:26%
- 銀聯:13%
- American Express:3%
- JCB:1%
- Diners Club:1%
唯一日本の会社であるJCBは1%です。これは世界中と比較したシェアになるので、1%と低いですが、日本国内だけで見るとJCBがトップです。日本にいるならJCBを持っておけば問題ありません。
国際ブランドを選ぶポイント
どの国際ブランドでもクレジットカードの基本的な機能は使えます。スマホでもどのキャリアでも同じようにネットや電話ができるのと同じです。
国際ブランドの主な違い
- 決済可能エリア/サービス/店舗
- 特典
- 付帯サービス
決済可能エリア/サービス/店舗
国際と付くことから世界中で使えるネットワークですが、ブランドによってカバーしている国が違います。VISAが最も多くの国や場所で使えるブランドです。
また、店舗やネットサービスによっても使えるブランドが異なります。
ただ、先ほど記載の通り、日本で使うだけならJCBで大丈夫です。海外旅行など良く行く、これから行くという方はVISAやマスターカードをおすすめします。
特典
各ブランドでは、自分のところのブランドを使ってもらうために特典を用意していたりします。例えばJCBは年に2回、東京ディズニーリゾートをJCB会員だけの貸切りをやっていたりします。利用金額に応じて応募でき、抽選で当たります。私も実は当たったことがあります。貸切なので空いていて乗り物も乗り放題で楽しめ、お土産もあります!
他にも時期によって様々な特典が各ブランドごとにあります。
付帯サービス
アメックスが一番分かりやすいですが、旅行や出張の際のホテルの手配代行など、付帯サービスがあります。その他にも、保険がついていたりとブランドによって異なります。
例えば海外旅行する際の損害保険。海外旅行損害保険付帯のクレジットカードには『利用付帯』と『自動付帯』の2種類があるのでご注意が必要です。『自動付帯』はクレジットカードを持っていればよく、『利用付帯』は旅行代金などの一部または全部をカードを決済することで旅行保険が適用になるものです。利用付帯の方が補償額が多くなるので、海外に行く時は計画的に。
複数カードを持っていると海外旅行損害保険の補償金額を合算できる可能性もあります。なので年会費無料で海外旅行損害保険が付いているものは複数持っているといざという時に役立つことがあります。
VISA
世界で一番使われているのがVISAです。海外行くなら持っておきたいブランド。日本では三井住友VISAカードが有名ですが、他のクレジットカードでも国際ブランドをVISAにすることもできます。
海外で使う予定であれば、ポイントとなるのは海外旅行損害保険の有無です。さらに手厚い保険が付帯しているクレジットカードをおすすめします。何があるか分からない海外旅行です。楽しいはずの旅行がトラブルなどに巻き込まれ、さらに高額な出費が必要になったら最悪です。そんな時、海外旅行損害保険が付帯しているクレジットカードを持っていれば安心ですよね。
JCB
唯一の日本企業がJCBです。日本にいるなら馴染みのある会社ですね。至る所で目にします。日本人向けの特典やサービスが充実しており、日本で生活する上ではJCBのクレジットカードがあれば問題なしです。東京ディズニーリゾートのスポンサーのためディズニーデザインのクレジットカードや、JCBマジカルというディズニーリゾートの貸し切りイベントもあります。
他にも協賛しているのが、こちら。
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
- キッザニア東京・キッザニア甲子園
- Blue Note Tokyo
- ディズニー・オン・アイス
- ディズニー・オン・クラシック
- ツーリズムEXPOジャパン
- TOSAKOIソーラン祭
- 福岡ソフトバンクホークス
定期的にイベントやキャンペーンを実施しています。
MasterCard
VISAに次ぐ世界2位の利用件数を誇るのがマスターカードです。VISAと同じく海外旅行する際に持っておくと便利です。主要国ではほとんど使えます。昔はヨーロッパではマスターカードが多いと言われていましたが、今はVISAもマスターカードもあまり大差はありません。
日本では、お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードでというフレーズで有名になりました。キャッチフレーズはプライスレス。
キャッチフレーズの通りマスターカードの特典は、「全豪オープン2019」 ツアー30組60名様ご招待など価値ある体験特典が多く、利用額に応じて応募できるキャンペーンを実施しています。
アメリカン・エクスプレス(アメックス)
アメックスはグリーンのデザインカードが有名です。アメックス自身が発行しているいわゆるプロパーカードとセゾンなどクレジットカード会社と提携して発行しているカードがあります。グリーンのデザインのカードは自社で発行しているプロパーカードです。
ダイナースクラブと同様、ステータスカードとして名高いのがアメックス。ポイントなどのおまけが付くカードとはジャンルが異なり持っていることがステータスになります。日本だけでなく、世界中でステータスの高いものとして認識されるので、社長や役員といった社会的ステータスが高い方はほとんど持っているのではないでしょうか。
空港ラウンジが無料だったりアメックス専用のサポートデスクなど、旅行時などには電話一本でコンシェルジュがサポートしてくれます。グリーン、ゴールド、プラチナ、ブラックと種類があり、利用限度額やサービスが異なります。プラチナ、ブラックは入会の審査基準も高く一般の方は持てない、ステータス最上位のカードです。
日本でもJCBと提携しており、JCBが使える店ではほぼ利用可能です。
ダイナースクラブ
ダイナースクラブはエグゼクティブに愛されているプレミアムカードです。日本で初めて発行されたクレジットカードもダイナースクラブカード。入会の審査基準が非常に高く誰でも持てるカードではないです。年会費も20000円以上するカードですので、他社のゴールドカードよりもランクが高く、その分特典やサービスが充実しています。また、利用可能額に一律の制限が設定されていないので、かなり高額な商品もカードで買うことができます。まさにエグゼクティブカードです。
銀聯(ぎんれん)
銀聯は中国企業の国際ブランドです。中国の人はほぼ銀聯カードを持っています。日本でも発行していますが、中国に行く際はあると安心ですが、VISAやマスターカードでも中国は使えるので必ずしも必要という訳ではありません。日本で使える場所は、主要都市や観光名所では使えるようになっていますが、まだまだ少ないです。銀聯カードを日本人が持つメリットが少ないので、中国に行く予定がない人は別のブランドをおすすめします。
まとめ
結局どのブランドにすればいいのか、迷ったらVISA、MasterCard、日本での特典重視ならJCB、ステータスを求めるならダイナースクラブ、アメックスといったところでしょうか。複数待つことに抵抗が無ければ、VISA、マスターカード、JCBを持っておくことをおすすめします。